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心電図検査
心電図は、心臓が拡張と収縮を繰り返すときに微弱な発生する電流を波形として記録し、心臓の動作が正常かどうかを判断します。

心電図検査は、体の表面に電極付けて測定されます。

不整脈、心疾患の判断材料として用いられます。


生理検査
1)洞性不整脈
ゆっくりした心拍の時期と速い心拍の時期とが交互に出現してきて、その変動は通常呼吸に関係しており、吸気の時に心拍数は増加し、呼気の時に減少します。小児で多くみられ、しばしば洞性徐脈に伴って認められます。生理的範囲のもので、問題はないとされています(迷走神経刺激のためと考えられています)。
2)洞性頻脈
心拍数が1分間に100以上の状態をいいます。一般成人の心拍数は1分間に70前後です。器質的心疾患を示すものでは、精神的緊張の状態(不安、興奮等)時に認められます。一方、感染、貧血、甲状腺機能亢進症などに認められることもあり、精査が必要となる場合もあります。
3)洞性徐脈
心拍数が1分間に50以下の状態をいいます。健康診断では心電図で1分間に40台前半の心拍数だと念のため再チェックの要ありと指摘される事が多いようです。正常人でも睡眠中に認められ、またスポーツマンでも認められることがあります。臨床的に問題になるのは、極端に心拍数が下がって1分間に30位(またはそれ以下)になった場合です。洞機能不全症候群、甲状腺機能低下症等で認められる場合には治療をが必要となることがあります。また、狭心症や高血圧の薬を内服している人にも起きることがあります。
4)異所性心房調律
異所性心房調律とは毎分50から100の心拍数で、心房のペースメーカーが洞結節以外の心房(多くは冠静脈洞や左房)にある場合を言います。心電図で心房の興奮をあらわすP波が肢誘導のII、III、aVFで陰性かつPQ間隔が正常のものを冠状静脈洞調律といい、肢誘導のIと胸部誘導のV6でP波が陰性の場合は左房調律とされます。異所性心房調律の殆どは一過性で、自律神経の副交感神経の緊張によるものであり、病的意義はありません。持続性の場合はまれに大静脈系の先天異常を伴うこともありますが、心臓の症状がなく、診察で異常がなければ問題ありません。
5)右脚ブロック(完全、不完全)
右脚への刺激伝導系の伝導障害の状態をいいます。右脚の伝導が完全に途絶えた場合を完全、右脚の一部の伝導障害または右脚の伝導時間がやや延長した場合を不完全右脚ブロックとよびます。健康診断で指摘された場合は、念のために心エコー検査などで心疾患の有無を検査するのが望ましいです。完全右脚ブロックは年齢が進むに従いその頻度は高くなりますが、原因疾患不明の場合が少なくありません。完全、不完全右脚ブロックだけでは、心機能にも予後にも大きな影響はありません。肺疾患や先天性心疾患の右負荷、冠動脈疾患、高血圧などが基礎疾患となる事があり、また心臓手術後にみられる事もあります。不完全右脚ブロックは器質的心疾患では、心房中隔欠損症、僧帽弁狭窄症などに多く認められますが、心疾患のない健常者にも認められます。その他漏斗胸等の胸部の異常や心臓の位置の異常でも認められます。
6)左脚ブロック
完全右脚ブロックより頻度は少ないですが、一般に障害の範囲が完全右脚ブロックよりも広いと考えられます。基礎疾患の明らかなものが多く、虚血性心疾患、高血圧、各種疾患による左室肥大、心不全等があります。高齢者では明らかな心疾患がなく変性によると考えられる場合もあります。健康診断で指摘された場合は精査が必要と考えます。
7)房室ブロック
a) 第I度房室ブロック

心電図上房室伝導時間が単純に延長している状態を呼びます(心電図でPR間隔の延長)。多くの場合自律神経の一つである迷走神経の緊張が強いためで、それ自体は臨床的意義を有しません。特に運動負荷により正常化する場合は管理不要です。その他急性感染症罹患時やある種の降圧薬、抗不整脈薬を服用中にみられる場合もあります。
b) 第II度房室ブロック
心房からの刺激が時々心室に伝わらなくなる状態を呼びます。次の2つの型があります。I型(ウェンケバッハ型):心電図上PR間隔が徐々に延びて行きついに心室収縮が脱落する場合です。多くの場合やはり迷走神経の刺激により起こり、運動負荷でこのI型が洞調律になる場合は特に治療の必要はなく経過観察で十分です。II型(モビッツII型):一連の洞調律の中でPR間隔は一定で突然房室ブロックが起こり心室収縮が脱落する場合です。この種のブロックは心室内伝導障害を反映していると考えられ、臨床上警戒を要し精査が必要です。
c) 第III度房室ブロック(高度房室ブロック)
房室間の伝導が完全に遮断された状態です。原因疾患を調べ臨床症状を検討しペースメーカーの治療を必要とする事もあります。
8)期外収縮
a)心房性期外収縮(上室性期外収縮
心房内の一部での2次的刺激発生の結果生ずるもので、心房興奮が正常より早期に起こります。正常人でもしばしば起こり、時に感情興奮、喫煙、お茶またはコーヒーに因る刺激によって2次的に起こる事もあります。ほとんどあらゆる器質的心疾患(特に心房負荷の状態)にも認められます。
b)心室性期外収縮
心室筋内の一部での2次的刺激発生による心室興奮が正常より早期に起こります。期外収縮(心房性、心室性ともに)の検査としては運動負荷検査、心エコー検査、24時間心電図などが行なわれます。正常人にも起こりますが、その場合は通常病的意義をもちません。あらゆる形の器質的心疾患(特に冠動脈疾患や心筋症に多い)にも認められます。多数の多源性心室性期外収縮や連発等が認められる場合は特に心臓の精査が必要です。
9)心房細動
全く不規則な心房調律であり、心拍数は1分間に50以下から200以上におよぶ事があります。僧帽弁疾患、冠動脈疾患、肺塞栓、甲状腺機能亢進症などにに伴って多くみられます。また特に器質的心疾患がない方(高齢者で頻度が高くなります)でも発作的または慢性持続性の形でおこります。健康診断にて指摘された場合基礎疾患の有無の精査及びその治療の他心拍数のコントロールや脳塞栓の予防等が必要になる場合があります。
10)WPW症候群
多くの方は器質的心疾患を持たないで、正常の刺激伝導系の他に先天的に心房と心室間にケ ント束といわれる副伝導路があり、一方を往路、他方を復路とする旋回経路を生じるため、突然異常に速い頻脈発作(発作性上室性頻拍)をきたす事がありま す。最初は循環器科専門医への受診を御勧めします。特に無症状で頻脈発作のない方は経過観察のみで十分です。頻脈発作のある方は、精密検査が必要です。
11)PQ時間短縮(PR時間短縮)
心電図上は心房の興奮はP波と呼ばれ、心室の興奮の最初が下向きならQ波、上向きならR波と言いますので心房から心室までの興奮が伝わる時間をPQ(PR)時間と言います。PQ(PR)時間は0.12秒から0.20秒が正常範囲とされています。発作性頻脈といった症状もない方のPQ時間短縮のみの所見ではふつう精密検査を要しません。正常人でも数パーセントの方がいわゆる「正常値」から若干はずれるのは統計上の理由によりやむを得ません。発作性頻脈発作があり、PQ時間の短縮がみられる場合には注意が必要です。心房と心室間に副伝導路があり、一方を往路、他方を復路とする旋回経路を生じるため、突然異常に速い頻脈発作をきたす事があります。最初は循環器科専門医への受診を御勧めします。
12)高電位
正常人(特に若年者)で胸壁の薄い方にも認められる所見です。
心電図上心肥大を疑う所見ですが、ST-T波の変化を伴う場合には左室肥大の確率が高くなります。
13)低電位
正常人で体格的に小さく、心臓も小さい方に認められる事もあります。胸部レントゲン写真で心臓の拡大が見られる時には心嚢液貯留や甲状腺機能低下症等の原因の精査が必要です。
13)非特異的ST、T波変化
T波平低、逆転T波、ST低下、ST上昇などがありますが、無症状の場合これ単独では病的とは言えず、既往歴、胸部レントゲン検査、血液検査、心臓超音波検査、運動負荷検査等を総合して結論を出します。器質的心疾患のない中年以上の女性にしばしば認められる時があります。虚血性心疾患、左室肥大、心筋症等器質的心疾患のある方に認められますが、その他貧血や電解質異常のある時にもみとめられます。
14)左軸偏位
太っている方、妊娠している方では横隔膜が挙上して心臓が左に傾き易く、横位心になり左軸偏位をとることがあります。器質的心疾患として、虚血性心疾患、高血圧症、心筋症、左室肥大、心内膜床欠損症(先天性心疾患)やその他肺気腫等に伴う場合があり精査は必要ですが、左軸偏位のみの所見では慌てる必要はありません。また完全 右脚ブロックの心電図に認める場合は2枝ブロック(左脚前枝ブロック)となり、右脚ブロック単独よりは少し注意が必要です。
15)右軸偏位
やせている方では正面からみて心臓が垂直になりやすく病気がなくても軽い右軸偏位が見られることがありますが(立位心、滴状心)、この場合は心配ありません。
右室肥大、心房中隔欠損症(先天性心疾患)の他肺性心、閉塞性肺疾患、肺梗塞等に認められます。また、完全右脚ブロックの心電図に認める場合は2枝ブロック(左脚後枝ブロック)となり少し注意が必要です。
16)ブルガダ型心電図
ブルガダ型心電図とは右脚ブロック様で、右側胸部誘導の特徴的なST上昇がある場合を言いますが、無症状でも心室細動の危険があるブルガダ症候群かどうかを不整脈専門医に判定してもらう必要があります。特にめまいや失神の既往のある方や、家族で突然死した方がいる場合は必ず精密検査を受けましょう。

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